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最近は写真日記。

オイルヒーターとエアコン

しかし、西欧では日常的にオイルヒーター使ってるっていうけど、こんな消費電力でやっていけるんだろうか。むこうは電気代安い?

tetsu23さんの疑問である。
 以前書いたと思うが、オイルヒーターの消費電力は高い。おまけにエアコンより暖房効果が遅いから、MAXにして使用する。結果的にエアコンを使用していた以上にコストがかかることになる。
 イタリアでの話になるが、冬季は電気代の計算をしながらヒーターを使用していた。但し日本の独立型オイルヒーターとは違い、家屋に含まれる暖房施設となるので、暖房効果は段違いである。戸建ての電気代仕様は不明だが、集合住宅にあっては全体で暖める為、短時間で部屋だけじゃなく建物が暖まる様になっている。根本的にオイルヒーターの使用方法が違うのである。
 要するにオイルヒーターの消費電力そのものは各国大差はないと思われる。大きな差は、日本の様に暖房器具として独立させるか、建築内に暖房施設として取り込むかの仕様、もしくは使用方法が異なることである。
 確かにオイルヒーターは空気を汚さない。洗濯物も良く乾く。小さな部屋では効果的だろう。しかし日本の建築トレンドに見られる様な広いリビングに大きな窓という間取りでは、明らかに暖房力不足である。その場合はやはり日本の技術?が勝り、エアコンの方が効率的に部屋を暖めてくれるのである。おまけに日本には良くできた加湿器がある。最近の加湿器は、空気清浄機と一体型であり、ランニングコストも低い(フィルター交換も伸びている)。
 うちのリビング(10畳程度)と和室(6畳程度)はぶち抜いて使用しているのだが、どちらの部屋にもエアコンが付いている。が、最近取り付けたリビングのエアコンのみでしっかりと部屋が暖まる為、後は加湿器とホットカーペットで調節できるのである。オイルヒーターがきた当初はリビングで使用していたのだが、あまりにも暖房効率が悪いので、今では寝室(6畳程度)専用になっている。ちなみにリビング、和室ともにバルコニーに接しているため、大窓となっている。逆に寝室は小窓で、熱を逃がし難い。
 個人的には石油ストーブが一番暖かいと思う。が、子供がいる家庭では危険極まりない。同様に電気ストーブも危険である(僕の部屋は電気ストーブである)。部屋に暖房設備、例えば床暖房などが設置されているのであれば良いが、後付で暖房器具を備えようとすると、結局日本ではエアコンが一番効率的だと思われるのである。それほど日本のエアコンの性能は上がり、ランニングコストは下がっているのである。