apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

札幌名物沖縄まんじゅう

 持ってきてくれたのはkojiさんである。しかもまんじゅうのみならず、じゃがぽっくるとか、生キャラメルとか、バウムクーヘンとか、白ワインとか、彼女さんとか、色々と持ってきてくれた。彼女さんは以前から聞いていたのだが、まずつっこんでおきたいのは年の差である。kojiさん35才、彼女さん26才、9才差ということではあるが、実際は10才離れていたりする。犯罪である。何より出会った時、彼女さんは23才とかだったから、これまた犯罪である。僕が21〜22才の女子に手を出す様なものである。犯罪である。
 久しぶりに再会したkojiさんは若干肥えていた。「ストレスかな」とkojiさんはぼやいていたが、日常を聞いてみると、確かに忙しそうな日々である。大学2つに、高校1つ、予備校に、カルチャースクール。「毎日レジュメ作りに追われているよ」という事であるが、間接的に大手企業の人事に関わる身として、噂通りの業界、という感じでもある。特に予備校は経験というか、レジュメという資産作りが全てという印象が拭えない。
 仕事の話しは実際の所、あまりしなかった。今回の目的は学会。去年は発表をしたらしいが、「今回は発表もないんだけれどね」とそれでも2日がかりのスケジュールを抑えているあたりは流石である。「学会ってどんな?」というのは奥さんの質問だったが、「学会って言っても、ただの集まりかな」というのが彼女さんも含め総意となった。
 彼女さんも元々はkojiさんと同じ研究室である。「どんな人でした?kojiさんは研究室で?」と聞くと、「いや、もう、上の人過ぎて、何もないですよ」と、彼氏彼女の関係になった今でもしっかりと敬語で話していて、「セックス中も敬語なんですか?」と思わず聞いてしまった。後々にまた彼女さんに確認したのだが、「研究室にいるkojiさんとは何だか違いますね。色々な意味で」ということで、やはり研究者としてのkojiさんと、僕らの前のkojiさんでは差異があるらしい。
 kojiさんが今、人に教えているものは全く専門外であるそうだが、それでも教鞭を執っている。収入はもしかしたら同年代のビジネスマンに比べれば劣るかもしれない。が、実際は不景気でビジネスマンさえも怪しいものなのである。そういう意味ではスキルとしてユニーク度合いが高いものを持っているkojiさんに軍配が上がる。
 「え、kojiさんも英語とかできるんですか?」と奥さんが質問したので、代わりに答えた。「英語、イタリア語、読みならフランス語、スペイン語、ドイツ語、ラテン語、ギリシア語、ですかね?」とkojiさんを見ると「ん、そんな感じかね」と彼女さんを見て、「彼女は、英語、フランス語、中国語に、ベトナム語(記憶が曖昧だが)」と話題を振る。そんな彼女さんの今の職はSEということで、「じゃあ、これからはCとかJAVAとか、【言語】が増えますね」と付け加えておいた。
 スキルは無形ではあるが資産である。言語自体は代替が効くものだが、思考はそう安直ではない。言語が先か、思考が先か、という問題があるが、ツールとしての言語、という位置づけであれば、スキルなのである。