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最近は写真日記。

Macのこれからのロードマップは?

 OSX以降のMacOSは何処に行くのか。iPodの話しばかりでOSの話しは一般的じゃない。Macを使ってる人からすれば「OSXを知らない人はいないだろう」と言うかもしれない。しかしWindowsに較べてMacOSの認知度は本当に低い。例えばWindowsと聞けば誰もがパソコンやMicrosoftを思い浮かべるだろうし、逆にDos/v機と言ってもわからないし、どんな会社が作っているかもイメージしづらい。Macと聞くとappleと答えるだろうが、appleの製品であってMacOSを指してはいない。今だったらMacと聞いたらiPodと反応する割合が高いだろう。
 今の小中高生には当然の知識にしても、旧課程で育った僕らの世代は仕事や趣味でPCに接していないと、そういった情報を得る機会がない。例えば僕がMacOSXで起動していたものを、OS9で起動し直しても「画面が変わったね」くらいの反応しか返ってこない。Macを使っている人は世界では本当にマイノリティで、日本であれだけ売れている理由がわからない。デザインが良いとかドラマの小道具で使われているとかが一般的な購入理由だろうか。編集業界からすれば今まではずっとMacでDTPが基本で、最近になってWindowsが、しかもネットワークのサーバーくらいしか使わないというのがメジャーだろうか。OSXが出てネットワークも組みやすくなったから全てMacという会社ももちろんあるだろう。
 WindowsつまりMicrosoftは、OSやDos/v機の性能や機能ではなくWindowsというブランドのイメージ付けから始め、結果的にOSとパソコン本体を発展させてきた。Macは初期から完成度が高いOSだったものの、大衆にイメージ付けされたのは可愛い、デザインが良い、値段が高いといった表層的な部分しかないように思われる。言ってしまえばWindowsMacのマーケティングのフィールドが違い過ぎたのかもしれない。
 後5年したらappleは音楽方面だけで有名になってMacOSの認知度はより下がってしまうのではないか。iPodiTunesWindowsにも移植されて、その影響でMacシフトがあるとはいうものの、MacOS自体の認知度が上がらなければやはりシフトする人間も限られてくるのではないか。MacOSOSX以前だった時は、起動すれば可愛いMacが出てきて、誕生日や新年にはメッセージが表示され、それを見るのが楽しみだった。UNIXベースになって安定し、マルチタスクに完全対応したものの、そういった遊びはまるで見えなくなってしまったように感じる。
 OSX以降のロードマップを僕は知らないけれど、もっとMacらしさを、MacOSを商品にするべきだ。Windows95が98になればマスコミは大騒ぎし、Meが使えようが使えまいが売り出した。結果としてXPに行き着いて、実質NTに吸収されている。MacOSが8になっても9になっても騒いだのはMacを持っている人であって、その周辺にいる人を巻き込んでいない。OSXになっても巻き込んだのはUNIXLinuxを使っている人たちであって、やはりMacOSだけで大衆を魅了していない。
 PhotoshopIllustratorも、クォークWindowsに移植され、今ではMacに頼らなくても良い時代だ。それでもなおMacを使い続けるような魅力を、特にOS面で売り出していくべき時なのではないだろうか。