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最近は写真日記。

走れない豚はただの豚だ

 先週末、職場の人に誘われ、家族でバスケに参加した。江東区のスポーツ体育館を貸切ってのバスケで、参加人数は30人近かった。体育館でのバスケは数年ぶりで、夫婦して妙に気合いが入ってしまった。
 結果的にボロボロだった。まるで走れず、飛べず、体力が続かずで、正に役立たずである。体が慣れた頃にシュートが決まり出したが、パスの感覚は鈍り、パススピードも素人並で恥ずかしい限りだった。
 但し20代後半がメインの集まりだったので、ゲームに勝つことが楽しみではなく、バスケを楽しむことに意識のある集まりだったので、どれだけ体力がなくなっても純粋にバスケを楽しむことができたのは唯一の救いだった。
 元々はIBMの同期メンバーで始めたという集まりらしいが、今では高校生まで参加する程、人の幅が広がっているという。中心メンバーは人当りの良い人ばかりで、子供と本気になって遊んで、僕ら夫婦のバスケ時間を与えてくれた。
 トータルで3時間程プレイしたが、久しぶりにへとへとになり、後日本当に久しぶりに歩くのが辛くなる程の筋肉痛に襲われた。もう動けない、という程の肉体的疲労を久々に感じて、体を動かすことの楽しさが蘇った。「バッソクと下敷き、ジャージも購入しよう。次の集まりが楽しみ」と奥さんも本気になった様だ。
 14年前に比べれば、僕はもう素人同然の動きしかできないが、走れる体力がある内は汗をかいていたい。子供に「走れない豚はただの豚だ」といわれない様に。自分に「そんな自分に失望した」といわない様に。年齢と体力は比例するかもしれない。だが体力と精神力は反比例するだろう。14年前に追い掛けたボールを、今でも追い掛けている。当時と違うのは1人ではない、ということだけである。