発表iMac G5。で、それから？

　遂に発表されたiMac G5。CPUは1.6〜1.8GHzの3機種。最上位機種が20インチの液晶を装備し、後の2機種は17インチ。デザインはCinema Display HDを白くし、液晶裏にハードウェアを収納。シャルル・ドゴール空港で撮られた写真に近いと言えば近いが、誰もがCinema Display HD系のデザインになると踏んでいただろう。
　1.6GHzモデルのFSBは533MHzだが、後の2機種は600MHzである。メモリはPower Mac G5と同様PC3200の400MHz、DDR SDRAMに対応。ドライブは上位2機種のみSuper Driveを搭載。AirMac ExtremカードもBluetoothモジュールもオプション。グラフィックはNVIDIA GeForce FX 5200 Ultraで64MB DDR SDRAM。これはPower Mac G5にも使われている。
　Power Mac G5の場合、プロセッサ周波数の1/2がFSBに使われているが、iMacの場合1/3のFSBになっている。製品の差別化なのだろうが、メモリやグラフィックまで同じものを使っているのに、わざわざFSBを下げることもないだろう。疑問もある。Power Book G4では既に対応しているFireWire 800だがiMac G5ではFireWire 400が2基となっている。代わりにUSB 2.0が3基。
　Power Mac G5＞iMac G5＞eMacとなるが、今回のiMac G5、僕には少し肩透かしだった。シンプルで、パソコンらしく無いAppleらしさは素晴らしいとは思うけれど、何故かパンチにかけるのだ。魅力はG5だが、FSBで抑えられている。デザインもCinema Display HDと被るし、iPodのクリエータが作ったらしいが、僕としてはそこは切り離して欲しかった。iPodはiPod、MacはMacでやって欲しい。iPodにMacを合わせるのであれば、Macintoshなんて名前をつけないで欲しいからだ。売れれば何でも良いという政策を取らないのAppleだと思うのだが。
　WhoInsideさんが言うように、これでBluetoohかワイヤレスキーボード、マウスが標準だったならばこのiMacの意図がわかるけれど、ワイヤードが標準というのはあまりに中途半端な気がするのは僕だけか。とにかくフルモデルチェンジしたばかりだから、これからどんどん良くなっていくことだろう。これからの進歩に期待。

はてなダイアリー:: The Perfect Insider　8月31日付け
[Mac]・iMac G5-Where did the computer go?
http://d.hatena.ne.jp/WhoInside/20040831#1093951868

　辛口なのは、別に「新型iBook」が出なかったからではありません。絶対に。