貴重な体験 6

　同級生Ｓの変な出来事からそんなに時間は経っていなかったと思う。あたしは知人に紹介されたスナックで働いていた。お店は家から歩いて３０分くらいの所にある。あたしはお店のオープンを任されていたので、５時頃には家を出ていた。服装は何でもよかったので、その日はパンツスーツ。五分袖のシャツジャケットのようなもの。もう暖かかったので上着はなしだった。いつもと変わりなく家を出て、いつもの道でお店に向かっていた。途中、大通りで信号待ちしていたら、あたしの目にいけないものが写った。そう、道路挟んで向かい側に同級生Ｓがいる！コンビニ袋をグルグル回しながらこっちをガン見。確か、こいつの家は、この大通りを渡る必要はない。そう考えていたら信号が青になった。あたしはお店もあるし仕方なく信号を渡った。目を合わせないように通り過ぎる。まぁ、車の通りも多いし、人もいるから安心だろうと思って歩いた。横断歩道から３０メートルくらい過ぎたので、何にもなかったぁ、とホッとしたそのとき・・・。あたしの耳に「はぁ・・・、はぁ・・・」って吐息が。一瞬にして背筋が凍った。吐息が聞こえるほど近距離にいる。どうにかしないと、と思い、誰かに連絡をしようと携帯をバックから出そうとするが、身体が固まって動かない。すごい怖いと思いながらも、勇気を振り絞って振り向いた。そこにはやっぱり同級生Ｓが。今回はバシッと言ってやろうと思ったのに。そう思って振り向いたのに・・・。
「なにしてんの？」という一言しか出なかった。だって、だってぇ〜！！！同級生Ｓの顔だけで気持ち悪いのに、その下にはちんこがぁ〜！出してる！出てる！しかもしこってる〜！！！！！！！！あたしの真後ろでちんこ出してオナッてるよ〜！！あり得ない。こんなの見せられたら「なにしてんの？」しか言葉にならなかった。泣　その言葉を聞くなり、同級生Ｓはなぜか両手をあげ、「ワァ〜〜〜」と叫びながら逃げていった。あたしは呆然とその姿を見ていた。ってか、叫んで逃げたいのはあたしなんだけど・・・。どうしたいの？あたしとセックスしたのか？それとも荒手のいじめか？とにかく止めてもらいたいので、同級生Ｓと同じ学校の同じ野球部に通っているやつに連絡。そう、同級生Ｓは甲子園に出場するくらいの野球が強い高校に入っていた。普段は寮にいる。たまたま実家に帰ってきていたのだろう。とにかく友達に連絡。寮にいるので、後で連絡をほしいと親に頼んだ。緊急事態だと思ったのだろうか、すぐに連絡がきた。事情を話すと、やっぱり疑われた。「え、あいつがそんなことできないでしょ？おとなしいし」と。あたしも被害にあっていなかったらそう思う。でも、確実に同級生Ｓ。かれこれ１年近くになると、話しをして、注意してもらうことにした。
きっとこれで、もう大丈夫だろう。どうしてあたしなのか理由は聞きたかったけど、諦める。怖いし。もうちんこも出したんだし、これ以上のことは出来ないだろうと自分に言い聞かせていた。やっぱりあたしはちんこに取り憑かれているんだろうな。心当たりはあるし。本当にリアルちんこはもういい。もうたくさん。
取り憑かれる心当たりについては次回に・・・。