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最近は写真日記。

ペルージャ外国人大学

 1921年に設置されたイタリア語を学ぶ外国人のための国立大学。最近では外国人だけではなくイタリア人のための学部も設立され、本家のペルージャ大学よりも語学を学ぶ学生の間では人気がある。イタリア人学部には日本語の授業もあり、最近では交換留学も盛んに行われている。
 外国人が通うのは専らイタリア語に特化されたコースで、1〜5段階までレベルが別れている。1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月クラスにそれぞれ別れ、最後のレベル5は半年間の前、後期制を取る。Primo(レベル1)ではまるでイタリア語を学んだことが無い外国人を対象としており、僕はこのクラスから始めた。通常は3ヶ月クラスを選ぶ。実際僕はイタリアに来た当初1から10までイタリア語で言えなかったし、動詞の活用などまるで知らなかった。最初の一ヶ月は先生が何を言っているのかわからず、生徒同士も英語でコミュニケーションを取りあった。先生も重要なことは英語で説明したりと色々と気を使ってくれる。教科書はQui Italiaを使用。冠詞、名詞、動詞の基本活用が学習し終わる頃からイタリア語でコミュニケーションを取り始めるようになった。それでも最初は英語が大半を占めるも、3ヶ月クラスが終わる頃には日常会話には問題が無いくらいにはイタリア語でコミュニケーションが取れるようになる。
 Primo終了後Secondo(レベル2)を飛ばして僕はTerzo(レベル3)へ。Primoでは接続法には入らずに条件法までで終了。授業の進み具合も区々で文法を全て終わるクラスもあれば近過去と半過去に始終するクラスもあるだろう。授業形態としては文法と演習、LL(ラボ)の3つの授業があり、文法の授業で習ったことを演習で復習し、LLでオーラル練習というのが基本。また演習クラスが1クラスとしての基本単位で、文法は2クラス合同の授業である。生徒数や人種は季節によって異なり、僕の時はPrimoで1クラス15人程、日本人は僕だけだった。しかしTerzoにあがると生徒数が一気に増え演習1クラスで30人程、文法の合同クラスになると60人を超えることがしばしばあった。
 Terzoの授業は命令法から入り、特に接続法を重点的に学んだ。これもクラスに因ってかなり差違がある。またPrimoとSecondoでは生徒と教師の会話は親称で行われるものの、Terzoになると敬称になる。Quarto(レベル4)、Quinto(レベル5)には通っていないが、文化、言語、経済とコースが別れ語学の専門性が増していく。ちなみにQuarto、Quintoに通い卒業すると、外国人でもイタリア国内での高校卒業同程度と認められ、イタリア国立大学への入学資格や労働面でも有利になる。
 特筆すべきはペルージャ外国人大学には日本人のための日本語で行うイタリア語の授業があることだ。受講は無料であり、講師はイタリア人学部で日本語を教える日本人講師で、イタリア語だけではなく様々な情報を提供してくれる。授業は週2回行われ、イタリア語のレベルによって、初心者、中級者〜上級者クラスと別れているが参加は自由である。
ペルージャ外国人大学生活情報 http://giappone.web.infoseek.co.jp/