apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

なるたる:骸なる星・珠たる子:鬼頭莫宏

 やっと最終巻を購入。そうか、そう終わるか、といった感想しか持てない。エヴァに被ったのは僕だけではないはず。というか、エヴァが基準になっていて、それを連想させるような作品が溢れていても、消費しないとならないのか。須藤くんには期待をしていたのだが、とんだ肩透かし。12巻で一気に話しが収束したけれど、作者はなるたるを続けることに飽きたのか?それともアニメ化されて、もうどうでも良くなったのか。
 9巻くらいまでのなるたるは、EDENと並べても遜色は無かったが、この終わり方ではどうも物足りない。逆にEDENの方は、最新刊11巻が発売されたけれど相変わらず容赦ない。何巻もかけて救った人間をそんなに簡単に殺すなよ。素晴らしいとしか言い様がない。気になったのは、毎巻恒例の後書きが無かったこと。どうしたんだ遠藤浩輝
「昔から親殺しは他の殺しとは区別されますよね。特に為政者がそれを嫌ってきたのはどうしてだと思います?」
「親を権力者に見立てているからでしょう。弑するって言葉があるくらいだから」
「もう一つ。未来を否定しているからですよ。先生は僕たち人間に未来があると思いますか?〜省略〜愚かで無思考、無反省な人間に与えられる資源のゆとりはありません」
「いっ……生きる権利はみんなに平等にあるはずでしょう?」
「それは誤謬です。権利というものはその個人の能力に対して与えられるものであって、等しい権利がどんな能力の人間にも与えられるのは平等ではありません」
鬼頭莫宏なるたる
なるたる(12) (アフタヌーンKC)

「神様の肌は黒くも白くもない。空気と同じ色をしているから見えないんだ」
遠藤浩輝「EDEN」 画像は10巻
EDEN(10) (アフタヌーンKC)