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最近は写真日記。

守るべきものは、男のプライドか女の身体か?

 土曜の深夜番組は何処も彼処も「しゃべり場」系か「朝まで生テレビ」系番組ばかり。話し合ってる姿を公共の電波を使って放送して何が面白いのかわからない上に、不快なのでビデオを観ようと思うと、ある番組の場に武田鉄矢が。それはしゃべり場系で堂本光一が議長で、武田鉄矢及川奈央、そして金八先生で教え子役だったジャニーズを交えて十代の子達と語ろうという感じだった。今調べた所、番組名はジェネジャンしゃべり場にジャニーズを入れてみましたという狙いなのか。
 ビデオを巻き戻している間観ていたのだが、「自分が彼女とデートしている時に絡まれたら、どうするか?」という話しになった。金八の教え子は「プライドとか、後で格好悪いとか言われても、どうでも良いから逃げる。その場で大切な事は彼女を守ることであって、勝ち目の無い相手であればなおさら彼女をどうにかして逃がしてあげたい」というものだった。が、ここで金八。「俺はそこで逃げたら全てがくずれてしまうと思うよ。男のプライドってのは逃げないところにあるんじゃないのかな?例え勝ち目の無い相手であっても立ち向かっていかないと」という反論を。
 その場でビデオが巻き戻ったのでビデオ観賞に移ったのだが、僕がそういう状況にあったら金八の教え子の意見を取る。一緒に居る女性がどう思うかはわからないけれど、「男のプライド」はそういうところで見せるものでは無いだろう。それこそ矮小で独りよがりなものでしかないと思う。ベルセルクのガッツがそうだ。1度はキャスカを残し、1人復讐の旅に出るものの「誰のために戦っているの?」という言葉をリッケルトから問い掛けられる。結果として足かせ、足手まといであっても、面倒であってもガッツはキャスカと共にまた旅に出る決意をするのだ。
 ワンピースのルフィにしてもそうだ。空島直前にハイエナのベラミーに売られたケンカを買わなかったのは何故なのか。プライドに五月蝿いルフィとゾロ。金八先生の言う「男のプライド」は、「プライド」ではなくて「自己満足」でしかない。「プライド」というのはもっと高尚で純粋で、そして泥臭いものだ。命を懸けるべき対象であって、格好をつけるためのものではない。
 余談だが、最近は及川奈央をテレビで目にする。飯島愛という先例があるけれど、そういう道で生きていくのか。彼女は好みではないけれど、AV女優だからという理由でキャラを与えられることが無いように頑張って欲しい。「水商売とか軽べつしちゃうわぁ」という女性に会ったことがあるが、どうやって稼ごうがお金はお金。そのお金で誰もが生きている。職業で差別する日本人が多くて、相変わらず江戸時代を出ていないのかもしれない。