『電車男』の舞台裏
先日発売された電車男の書籍版。もちろん僕は現実に触れられないので、どんなレイアウトに落ち着いたのか疑問だった。掲示板スタイルの読み物を、どう再構成して出版するのか。それに電車男を読む場合、あの2ch独特な言い回しが無いと面白くない。普段はウザイと感じるアスキーアートでさえ、電車男まとめサイトでは効果的に使われていた。
印刷物にする場合は、様々な問題がつきまとう。印刷業界では標準のMacでのアスキーアートはかなり苦しかったらしい。アスキーアートはPDFにし、Mac版InDesign上で再現。電車男と中の人さんの要望通り、半角文字も全てそのままにしたとか。電車男の本というよりは、あれをどうやって編集したのか、の方が興味がある。
新潮社のサイトから本文イメージを覗くことができるが、かなり実際の掲示板に近い。目次にしても、まとめサイトそのままである。原稿から刊行まで2ヶ月だったというのだから、かなりの強行スケジュールである。
帰国する頃にはブックオフなどでも並んでいるだろうし、購入は間違いない。それまでにどれくらい発行部数が伸びるのか見物である。
新潮社 『電車男』の舞台裏
http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/471501-8/01.html
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