apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

ZガンダムとガンダムSEED DESTINY

 色々なページを読んでいて気になったのが、ZとDESTINYの被り具合。機動戦士ガンダムでは視点が連邦軍側にあり、結局ホワイトベースは孤立する。SEEDでも地球軍側から始まり、オーブに移り以後孤立する。SEED放映時に何度も指摘された被り具合だろう。SEEDの場合はその被りにキャラが上乗せされる。
 Zの場合、ファーストの続編であり、登場人物も引き継がれている。面白いのはシャアが主人公キャラであり、DESTINYにしてもアスランが同様に扱われているようだ。所属にしても反地球連邦組織エウーゴと、DESTINYは今回プラントになっている。どちらにしても対する組織が、地球軍ということには大差がない。Zはこれが以降拗れながら物語が進んでいくのだが、DESTINYにしても構成的には変化がなさそうである。
 ファーストの主人公であったアムロは、Zでは思いっきり脇役だったが、DESTINYの場合はどうだろうか。キラは最近になって登場している様だが、未だにMSには乗っていない。Zの時もアムロがMSに乗るまでにかなりの話数を費やした。他のキャラにしても、Z同様に女性キャラが多く登場している。
 商業的な成功を望む福田己津央だからこそ、Zガンダム劇場版に合わせての作戦だと考えるのは安直過ぎるだろうが、その可能性は否定できない。カミーユ・ビダンにはコンプレックスがあった。シン・アスカにはシスコンの気がある。それはただ単に妹萌えにのっているだけなのかもしれないが、どうもZを意識しているとしか思えないのだ。
 ファーストを見たことのない世代にはSEEDは面白い話しだったかも知れない。またZを見ていない世代にとっては、DESTINYは面白いものになるのだろう。ただやはり僕にとってガンダムは富野作品であって、SEEDは人の褌で相撲を取っているとしか思えない。何よりも作品の根底にあるものが違い過ぎるのだ。