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最近は写真日記。

タイガータイガージレッタイガー、にゃ〜!

 「タイガー&ドラゴン」が4月から連ドラ化だとか。脚本が宮藤官九郎、演出、金子文紀、プロデューサーが磯山晶ならば、当然と言えば当然かもしれない。1月9日の放送は日本で見た。長瀬智也岡田准一も、以前クドカン脚本作品で主演を務めているし、それぞれのキャラもその延長線上にある様な感じだ。木村拓哉にしてもそうだが、それがジャニーズの売り方なのだろう。年始早々から岡田准一主演作が相次いだので驚いたが、やはりクドカン作品が演じ易そうに見えた。大化の改新にしても、冬の運動会にしても、少しでもキャラから外れると、俳優としては今一歩と感じてしまう。
 スペシャル放送から連ドラ化はあまり前例が無いようだ。以前、堤幸彦蒔田光治磯山晶が仕掛けた「四谷くんと大塚くん」は、連ドラ化を狙ったものだと思っていたが、そちらは成功しなかった様だ。そもそも単発狙いだったのかもしれないが、トリック同様、いくらでもシリーズは築ける。四谷大塚をシリーズ化したらそれはそれで安定した数字を上げるだろう。
 僕のiTunesの中にも落語が入っている。聞こう聞こうと思いながら、未だに聞き切れない。実は僕が卒業した高校は、立川談志が中退した高校でもある。文化祭にも来たことがあったが、高校生にはやはり落語は退屈だったようだ。立川談志とは直接に話したことは無いが、色々な事情が重なり、彼の実家に行き、彼の母親に挨拶をしたことがあった。今から考えて見ても、どういう縁だったのかわからない。
 子供の頃から笑点が好きではなかった。今一落語を聞こうという気分に成れなかったのは、その影響もあるのかもしれない。大学時代、舞台の打ち上げで、目の前で落語を見せられ、その時初めて面白いと感じた。ちょっとした小話であるにも関わらず、色々な問題が含まれている。
 映画GOの中でも落語が扱われていた。脚本が宮藤官九郎だが、これは金城一紀の原作そのものだろう。落語を聞いていたとは言えずに「ラップを聞いていた」と答える。また落語を聴きながら、正一の死を痛むシーンも出てくる。
 日本ではお笑いブームで、新人お笑いタレントが続々と登場している。ただこのお笑いブームの根底にあるのは当然漫才であって、落語ではない。宮藤官九郎がどういう意図で落語に焦点を当てているのかわからないが、タイガー&ドラゴンが落語ルネッサンスの先駆けになる可能性は大きい。