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最近は写真日記。

大学のシステム:anno 2004~2005

 6月前半に予定していたテストが2つ終了。3つ受ける予定だったが、1つは時間を間違えて受けられず、見学して終了。これは月末に変更。実は1週間で3つのテストを受ける予定だったのだが、イタリア人からすれば「あり得ない」ことだろう。彼らは1ヶ月で2つ受ければ良い方なのだ。
 僕ら外国人は彼らの様にゆっくりとテストに備えてられない。滞在許可証を更新するためにいくつかのテストを受けていないといけないのだ。またイタリア人はお金を払いさえすればいくらでも大学にいられるが、外国人は最長でも5年と言われている。カリキュラム自体は3年で終わるので、勉強している外国人であれば4年目には卒業できるだろう。
 6月3日金曜日に受けたテストは古典古代の宗教:Religioni del mondo classico。授業は前期で、2ヶ月間の6クレジット。授業前はギリシア・ローマの神々についてかと思っていたが、オリエントの神々についてだった。キュベレとアッティスやイシスとセラピス、そしてミトラス教である。キュモンのテキストを使用。僕はそれ以外に小川英雄著「ローマ帝国の神々」中公新書を用いた。
 テスト内容はキュベレとアッティスについて。祭儀の仕方について、「ローマ帝国の神々」に書いてあったことを説明したら、「半分はあってるけれど、半分は違う」と言われた。それとイシス神殿について。22/30点。
 6月6日月曜日は、古代地勢(地誌)学:Topografia Antica。授業では方法論やフォロ・ロマーノ見学もあった。範囲はローマ時代。どちらかというと考古学的要素が強いので、青柳正規著「皇帝たちの都ローマ」中央公論新社刊でカバーできる内容である。
 テスト内容はフォロ・ロマーノの変遷、特にカエサルアウグストゥスフォロ・ロマーノの再建について。それとカンプス・マルティウスの関係に。28/30点。
 後、6月後半に2つ。7月初めに2つ。イタリア人に、安易に言える様なスケジュールではない。イタリア人からすれば「外人だから多めに見てもらえる」というアドバンテージが僕にはあるかもしれないが、僕からすればネイティブだったら躊躇することなく次から次へと受けられる内容である。結局のところ学部なのだから、そういうものなのだろうけれど。