貴重な体験

　あたしが高校生の頃の話し。既に１人暮らしをしていて、バイト先からチャリで帰っていた。時間は７時くらいだったと思う。名前が付いているくらいの道。車の通りもそこそこある時間。あたしは歩道を普通の速度で走行。そのときはまだ学校にも少し行っていたので、もちろん制服。向かい側からマラソンをしているおやじが見えた。でも、そんなのいくらでもあることだし何にも考えてなかった。なのに・・・。そのおやじとすれ違う瞬間「バシャッ」って何かが！何かがあたしの首に。首に一番かかったので、恐る恐る触って確認。そして鼻へ。
「ギャーッ」
く、臭い！！！！今まで嗅いだことのないような臭い！まさか・・・。って思った時には既に時遅し。おやじの姿は消えてた。そう。あたしはチャリをこいでただけなのに、発射された。しかもおやじは紙コップに溜めていた。一回やそこらの量じゃなかった。最悪最低だ。首に一番被害があったけど、Ｙシャツにもカバンにもかかった。とにかく早く家に帰って脱ぎたかった。家に着くなりＹシャツもカバンも処分。そしてお風呂に入って一服。考えてみたら笑えた。ありえないだろ！チャリこいでて顔射されるなんて。フフ。貴重な体験だった。このころからだろうか。変態に好かれるようになったのは。まぁ、こんなのは序の口なのかも。