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最近は写真日記。

イタリア人のファッション(スニーカー)

 僕が日本を出るまではナイキのエアフォース1が人気だった。他にダンクも人気があったし、ドメスティックブランドが流行り出した時期だった。とにかくスニーカーはナイキが定番だった。イタリアではナイキはどちらかというと人気がない。アディダスが1番人気で、プーマやコンバースナイキはその次だろうか。アシックスはオニツカタイガーのCMを流していたが、未だに履いている人を見たことがない。エトニーズは他のヨーロッパ人が履いているのを良く見かける。
 ペルージャの町中にはFoot Lockerがあるものの、品揃えは対してよくない。その他にスニーカーショップや、スポーツショップがあるがどれも似たようなものばかりで、品物に差がない。日本ではEuro Foot Locker別注製品が売れる様だが、僕はそういった商品を日本のwebで見たことはあっても、実際にペルージャのFoot Lockerで見たことがない。ローマに行った時にもナイキショップやFoot Lockerを覗いたが、ペルージャと変わらなかった。ミラノでは別注製品を普通に売っているのだろうか。
 部活でバスケをしていたときにナイキのバッシュを1度だけ購入したことがある。NBA選手が履いているバッシュだったが、2ヶ月もしないでエアは抜け、底に穴が開いた。それ以来、屋内バッシュはアシックスしか履いていない。最初はポイントゲッター、今日本の実家に置いてあるのはジャパンだ。どちらも値段は張るが、それだけの価値はある。ナイキのバッシュのほとんどは1万5000円もあれば買えるだろうか。ストリートバスケをするには十分だが、フットワークには耐え兼ねる。
 バスケをしているイタリア人やその他の外人は、ほぼバッシュにナイキを選んでいる。デザインに凝ったものや、NBA選手が履いているものを選ぶ人はユニフォームまで揃えていたりする。しかし一端町中に出れば、そんな彼らでさえナイキは履かず、革靴やアディダスをチョイスしている。
 ペルージャの町外れにあるスニーカーショップで話しを聞いたことがあるが、彼らにとってナイキはやはり運動靴なのだそうだ。ファッションとして履くのはアディダスやプーマであって、それでも日本ほどスニーカーが人気というわけではない。クラスの学生にしてもスニーカーよりは革靴が多く、スニーカーを選ぶ人は、大体が古着系、スポーツ系ファッションであって、日本のようにスニーカーで着崩すという感覚は無いようだ。
 僕にとってナイキのシューズは運動靴には成り得ない。ただのファッションシューズであって、そのファッションシューズとしての方向性も結局は米国のHIPHOP系、ストリート系で、日本でもその人気はドメスティックブランドに移行しているのだろう。ただそのドメスティックブランドのスニーカーだが、シルエットはまさにエアフォース1やエアウォークであって、特に真新しいものを感じないが、素材では面白いものが多い。イタリアでも、どちらかというとデザインよりは素材重視でシューズを選んでいる気もする。というのも、スニーカーを買いに言ったときに、店主が「これはアディダスなんだけれど、何よりも履き心地が抜群。革が柔らかいでしょう?僕ももっているけれど、履きやすくて最高だよ」と、まるでブランドを無視した商売をしていたからだ。