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最近は写真日記。

ペルージャ外国人大学とペルージャ大学

 某掲示板にて同様の質問が幾度となく繰り返されているので、基本的なことを。
 ペルージャ外国人大学とペルージャ大学
 ペルージャ大学はイタリア人が通う国立大学である。入学したい場合は、「イタリア国立大学留学への道!?」id:ain_ed:20040330を参照。
 ペルージャ外国人大学は、ペルージャ大学付属の外国人専用の大学である。と、書くから困惑するようだが、ペルージャ大学とペルージャ外国人大学はまるで別物と考えてもらった方が良い。ペルージャ大学はイタリア人にとっての国立大学なので入学資格が必要。ペルージャ外国人大学にて「外国人がイタリア語を学ぶ、語学コース」に限っては、入学資格は必要ない。所定の金額を払い、書類を送付し、ビザを取得して、滞在許可書うを申請して授業に通うだけである。私立の語学校と大差ないと思うが、受け入れ生徒数が多い上に、滞在許可証の申請等がペルージャでは楽。「外国人がイタリア語を学ぶ場合」以外というのは、ペルージャ外国人大学も国立なので、「イタリア人用の学位取得コース」が存在する。それに通う場合も同上の「イタリア国立大学留学への道!?」と同様である。
 つまりペルージャ外国人大学で語学を学ぶ場合、「お金さえ払えば、誰でも入れてしまう」のであって、「入学資格等」は必要ない。中国人に至っては14歳など、明らかに高校卒業資格を満たしていなくても授業に来ている。

 ビザと滞在許可証について
 ビザは日本出国とイタリア入国に必要なもので、滞在期間と同期間のビザは必要ない。ビザがDタイプであれば、滞在許可証によって滞在期間を伸ばすことができる。旅行者の場合は90日間以内であれば必要ないが、最初からペルージャ外国人大学に通うことを考えるのであればビザを取った方がトラブルは少ない。
 滞在許可証はイタリア国内で生活する際に必要な書類である。同じ都市に1週間以上滞在する場合は必要だという話しも聞いたことがあるが、学生としてペルージャ外国人大学に通う場合は必ず必要になる。申請は滞在する都市の警察署にて。ペルージャ外国人大学の場合は、ガレンガの地下に語学学生専用の警察署がある。これは「ビザと滞在許可証(ペルージャの場合)」id:ain_ed:20040313にて書いている。(ペルージャの場合)都市を変える場合の滞在許可証の変更は「できる」とも「できない」とも言い切れない。最近では「できない」場合が多いので、そういう場合は諦めてビザを取り直した方が早い。その都度、警察署の対応によって「できる」「できない」が変わるのは「ここはイタリアなんだ」と割り切った方が早い。
 
 保険について
 イタリア大使館ではINA以外の海外保険を受け付けてもらえるが、これはビザ取得用と割り切った方が良い。僕の場合、2002年当時はAIU海外保険でビザ申請から滞在許可証の申請まで通ったが、2003年ではビザ申請ができても、滞在許可証の申請の時にINAに入り直した。海外留学が心配な場合は日本でAIU等の国内海外保険に加入した方が良い。INAは年間でも77ユーロ程なので、半年加入でも金額はその半分である。滞在許可証の期間はこのINAの期間と、収めた学費の期間に左右されるので、始めから1年分の滞在許可証を望むのであれば、1年分の学費と1年分のINAに加入していた方が面倒臭くない。
 例えば日本では半年分のビザしか交付されなくても、滞在許可証の申請をし、ビザの効力が失われた後も、滞在許可証の再申請によってビザの代わりを果たす。イタリアに滞在する場合は、どちらかというと滞在許可証の方が重要である。

 入学に際しての送金やFaxなど
 僕は国際郵便書留でGallenga宛てに送金。4日程して、頃合いをはかってから入学証明書をFaxで送信。返事が来たのはその1週間後だったので早い方だろう。トラブルがある場合は、とりあえず電話してみるのが1番手っ取り早い。英語でも、イタリア語でも。それが無理ならFaxを送り続けるとか。ただガレンガの受け付けに金銭等が届けられた場合、直ぐに銀行に振り込まれる様になっているようだ。友人が銀行のカードを紛失し、親から小切手でガレンガに郵送してもらったのだが、その小切手は直ぐに銀行に振り込まれていた。仕事は遅いながらも、一連の過程はシステム化されているので、酷いトラブルになることは無いだろう。

 国際銀行カード
 僕はUFJのALL ONEカードを使用。ネットバンキングなどで状況が確認できるので問題は無いだろう。1度2重引き落としがあったが、対応の方もしっかりしていて時間はかかったが、しっかりとお金は戻ってきた。現状で問題があるとすればUFJの本社の方なので、心配であれば他社の国際銀行カードを。PLUSマークであればほとんどの場合問題なく使える。使用が多いのはやはりCity Bankだろうか。トラベラーズチェック等で持って来るよりも、現金と銀行カードで持ってきた方が損はない。

 授業について
 1〜5段階に別れる。4、5レベルでは試験に受かると「イタリア国内の高校卒業程度」の証明書がもらえる。日本で高校を出て、大学に入学していない場合で、「イタリア国立大学」に進学したい場合は、最低でも4レベルの証明書を求められる。日本の大学に入学している場合は、入学資格を満たしていると扱われる様だ*1。1〜3については、以前に「ペルージャ外国人大学」id:ain_ed:20040322にて、僕の体験を書いている。

 住居について
 アテナサービスを用いるのが一般的だろうか。ただあまり評判は良くないので、1ヶ月だけの契約にして、後は自力で探すのが良いだろう。基本的には新しい生徒が入学する時期と、生徒が出て行く時期が重なるのでアパートが無くなると言うことはない。他には1週間でもホテル暮らしをして、自力で探す人もいるがイタリア語に不慣れな場合は、アテナ頼りになったりする。

 生活状況や、インターネットに関しても同様の記事を上げてあるので、「カテゴリー」を「イタリア」に合わせるか、上部の検索で「ペルージャ」で調べればそれ相応の記事がある。それ以外でどうしてもわからない場合は、コメントにて、僕のわかる範囲にて答えられます。

*1:イタリアの高校卒業試験と、日本の大学入学試験を同等と捉えている様である