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最近は写真日記。

RS5、FUMIYAは天才か?

 FUMIYAと言っても藤井フミヤではない。小学校6年の時にチェッカーズのコンサートに連れて行かれたことがあるが、そこまでファンではなかった。これはRip SlymeでDJを担当しているFUMIYAのことである。情熱大陸でRipが取り上げられた時に、FUMIYAは「若き天才DJ」と称されていた。後々知ったことだが、他のメンバーに比べてFUMIYAだけ歳が少し離れている。僕よりも若いのだ。
 以前にも書いたことがあるが、僕は実物のFUMIYAを見たことがある。代官山の先輩の店の前にいつもは見かけないCADILLAC ESCALADEが止まったいた。誰だろうと店の中を覗くと、店内にはTシャツを広げるILMARIが。中にもまだ人がいて、色々と物色している様だった。僕は店の前で、知人のバイクに跨がって様子を見ていたのだが、店から出てきたのはILMARIFUMIYAであった。
 想像していたより、どちらも身長が高く、体格もガッシリとしていた。ILMARIよりもFUMIYAの身長が高かった。彼らはESCALADEに乗り込み、そのままキャッスルストリートを走っていった。ちなみに運転していたのはILMARIの方である。
 Rip Slymeを知ったのはTMCに参加していた時である。TMC GraffitiではRipが1番存在感があった。メジャーデビュー以後はほとんどCDを購入しているが、AlbumでのFUMIYAは、Single以上に伸び伸びとプレイしている気がする。KJはギターネタを好んで、BOTSにネタ探しを頼んでいたが、それ以上にFUMIYAの選ぶギターネタはどれも聞きやすく、曲作りに余裕がある。ONEや最近の黄昏サラウンドなどが良い例である。
 STEPPER'S DELIGHTや雑念エンタテインメント以降の曲は、HIP-HOPの枠に囚われず、Ripの可能性を拡げている。メンバーの要求にFUMIYAがしっかりと答え、またSuper Shooterの様にFUMIYAの曲作りにメンバーがしっかりと答えてきたからだろう。またO.T.F名義でプロデュースするHALCALIも面白い。音楽ノススメでは半分以上、他のアーティストに曲作りを任せているが、マーチングマーチのできはやはり素晴らしい。個人的には谷川俊太郎が詩を朗読している芝生が好きだ。
 RipのMCで好きなのはSUさんである。RYO-Zが盛り上げ、PESが個人プレイに走り、ILMARIが落ち着かせる。そして彼ら3人のRhymeを締めるのがSUさんである。経験からなのか、それともキャラなのか、Ripの中で文学性があるのがSUさんのRhymeなのだ。そしてそれを際立たせるのがFUMIYAである。
 RhymeではSUさんが、RhythmではFUMIYA。もちろん他の3人が欠けても、Ripは成り立たないが、やはりメジャーでやっていけるのはこの2人のおかげだろう。Rip SlymeのサウンドはやはりFUMIYAのトラックありきなのである。去年の暮れには結婚したFUMIYA。SUさんに続いて、メンバー内では2人目の既婚者になった。私生活がこれからの曲作りにどういった影響を与えるのかはわからないが、若き天才にこれからも期待したい。
 ちなみに代官山の先輩だが、ILMARIFUMIYAが出た後に、「イルマリとフミヤじゃないっすか。何かあったんですか?」と聞いたところ、「え?誰?」と返された。「いや、リップスライムのメンバーですよ」と言ったところ、「ふーん。ああ、リップスライム…。何人でやってるんだっけ?」とどうでも良さそうであった。