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最近は写真日記。

銀行の語源

 先日友人と話している時に、金の話しになった。カネでは無くて、キンである。18金や24金、99.9999%で不純物がどうのという話しから、金塊を作りたいとか、毎年1万ずつ金を購入していたとか、そういう話しだった。金に至った経緯は、考古学→文化財→歴史があるものが重要なのか、それとも注目されたものが重要なのか→金閣寺徳川埋蔵金は誰のものか?→大判小判を溶かしたら→ああ、金は良いね、という流れだった。話しは思いっきりそれに逸れまくってる。
 そこからどういう経緯か憶えていないのだが、「銀を基準にした貨幣ってのがモンゴルから始まったんですよね。要するに遊牧民として全財産を持って、物々交換をするのが面倒だから、貨幣制度を作ったんだと思いますが。で、その頃は銀本位制だったんですが、その後金本位制に移行したんですよね。だから元々は金では無くて、銀が優遇されていたのが、欧米に習って金で揃えちゃったんですね」と、経済とか全然詳しくないのに、僕はそんな話しを初めてしまった。「ほら、ジャッキー・チェンとかの映画で必ず銀の塊が出てくるじゃないですか。ルパンとかにしても札よりは、やっぱり金塊ですよね」とか何とか。
 その話しを聞いていた友人が、「ああ、だから銀行って言うのか」と一言。銀行の語源など考えていなかった僕は、「ああ、そうかも」と納得がいってしまった。銀行とは言っても、金行と言わないのは、銀本位制の時代にできたから、銀行なんだと至った。
 その後帰宅してから銀行の語源を調べて見た。

「銀行」という名前の由来は、明治 5(1872)年制定の「国立銀行条例」の典拠となった米国の国立銀行法(「National Bank Act」)の「Bank」を「銀行」と翻訳したことに始まります。翻訳に当たり、高名な学者達が協議を重ね、お金(金銀)を扱う店との発想から中国語で「店」を意味する「行」を用い、「金行」あるいは「銀行」という案が有力になりましたが、結局語呂のよい「銀行」の採用が決まったといわれています。この他に、渋沢栄一が考案したとする説、などいくつかの説があります。

 「Bank」の語源は、12世紀頃、当時世界の貿易、文化の中心地であった北イタリアに生まれた両替商(銀行の原型といわれている)が、両替のために使用した「BANCO」(長机、腰掛)とする説があります。

 と、日本銀行のHP「Q.銀行はなぜ「銀行」というのですか?また、「Bank」の語源は何ですか?」で説明されている。他のページを覗いて見ても、基本的に書いてあることは変わりない。
 しかし「銀行」になった理由が語呂が良いから、というのでは何だか腑に落ちない。他のいくつかの個人ページでは、「銀本位制時代に設立されたから、銀行」という説明をしているものもあったが、日本銀行の説明では明言していないので、本当のところはどうなのかわからない。