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最近は写真日記。

イタリアで見る日本のアニメ

 日本のアニメはイタリアでも人気である。もちろん世界共通でアニメ嫌いの人がいるわけで、そういう人たちには当然不評である。ポケモンデジモン、MTVでは3つのアニメをぶっ続けで放送したりする。今まで僕が目にしたことがあるのは、エヴァ、らんま、GTOカレカノLast Exile、Full Metal Jacket。ポケモンは映画版を2週連続で放送していた。
 大学のクラスメートにも日本のアニメが好きな学生はいて、レイアース犬夜叉ガンダムやキャプテンハーロックなどの話題で盛り上がったことがある。アニメは全てイタリア語に吹き替えられているが、道端の壁の落書きなどは日本語のまま。アニメ好きイタリア人と一緒にアニメを見ると、全てをイタリア語に訳して説明しなければならない。
 オーストラリアに居たときも様々な外国人と話しをしたが、日本のことで何か知っていますか?と質問すると、必ず「アニメ」と答えが返ってきた。1995年だから、バブルが崩壊して間も無い。世界では経済大国というイメージがあるものだと思っていたら、アニメ大国というイメージの方が強くて驚いた。日本の政治家よりも、ドラえもんの方が有名だった。イタリアでもその傾向は強い。人に寄ってかなりイメージが異なるが、食だったら寿司、メディアだったらアニメ、漫画、ゲーム、人だったら中田英寿、政治家になると教養のあるイタリア人くらいしか知らないだろう。外国人にとって日本のイメージはそんなもんでしかない。
 そんな中でアニメ好きイタリア人の日本に対するイメージは具体的で現実的だ。というのも、ほとんどのアニメで日本の日常を描いており、食や衣服、習慣などそこから学び取れる情報が多い。ラストサムライに影響されて間違った日本観を持ったイタリア人よりは、アニメ好きイタリア人の方が修正が効きやすい。漫画同様、誰の基準でアニメが選ばれて放送されるのかわからないけれど、日本昔話やサザエさんなど日本の定番アニメをイタリアで放送しても面白いだろう。もちろん定番以外にも攻殻機動隊ビバップなど少し癖があって、技術的に凝っているものを放送してもイタリア人は喜びそうだ。最近始まったLast Exileもそういう意味では良い選択だろう。僕の希望としては見そびれたガンダムSeedあたりを放送して欲しいが、イタリア人も萌えたりするのだろうか。疑問だ。