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最近は写真日記。

ペルージャ観光で注意すること

 今までにツアー観光者をあまり見たことがないが、バックパッカーなど若者の旅行者は良く見かける。中田英寿が居た町ということで、しっかりと旅行プランに入っているようだ。一度中田の試合を観に行く時にも、行き方やチケットの買い方、イタリア語も話せないというのでスタジアムまで一緒に行った記憶がある。僕としてはやはりサッカーよりは、歴史的に意味がある町なのだが、日本人には遠い話しだろうか。
 イタリアでは英語が使えないと考えた方が良いだろう。外人が日本に行って日本人に英語で話しかけても、英語の話せる日本人に会う機会が少ないようなもので、イタリアでは英語が必修言語ではない分、それ以上に英語が使えない。僕も初めてペルージャに来た時は驚いた。フィウミチーノでは英語が使えたが、ローマ・テルミニまで出るとまるで英語が通じない。ペルージャでも英語は役に立たず、最初の3ヶ月は本当に苦労した。バックパッカーで来る場合は、英語だけで無く、少しのイタリア語が使えたら旅の幅が広がるだろう。英語でもいっぱいいっぱいであればある程度覚悟をして旅行するしかない。ちなみに僕の友人は英語もイタリア語もまるでしゃべれないが、始終日本語で通してイタリアを満喫して日本に帰って行った。
 ペルージャの町は丘陵にあり、また道が石畳なので歩きやすい格好が良い。男性にしても革靴よりはスニーカー、女性はヒールやブーツよりも歩きやすいシューズを選ぶべきだろう。治安は以前書いたように悪くは無いが、用心に越したことはないし、馴れ馴れしくしてくる外人は相手にしないに限る。
 トラベラーズチェックよりはクレジットカード、もしくは現金が使いやすい。日本では安全性のためにトラベラーズチェックを薦めるが、実際のところ海外に出てしまうと使いにくい。トラベラーズチェックが使えるところは大きなホテルやレストランで、それ以外の個人商店では嫌な顔をされるか、使えないことが多い。かといって銀行で換金しても結局は無駄な手数料がかかるだけなので、少しの現金とクレジットカードがやはり使いやすいだろう。また日本の銀行で国際バンクカードを作っておけばイタリアでも使えるので、もしもの時のためにお金を分散させておくのも良い。
 ペルージャで観光名所という所はない。エトルリア門や美術館、博物館、またペルージャの町全体が中世の町並みなのでジェラートを食べながら散歩すると色々な発見があって面白い。僕のお勧めは考古学博物館と城壁博物館。どちらも町の中心の観光案内でもらえる地図に記載されているので分かりやすいだろう。もちろん地球の歩き方でも紹介されている。食事に関しては切り売りのピザ屋やバールでパニーノを買えるので歩きながらでも食べられる。レストランに入ってゆっくり食事をしたい場合は、町の中心から少し下ると安くて美味しいお店が見つかる。基本的にペルージャは上に登って行く程、値段も比例して高くなるので、町の下と上で料金差を見てからお土産を買うのも悪くない。例えば絵はがきにしてもかなりの値段差があるし、コーヒー一杯の値段にしても変わってくる。
 それでも旅行者がペルージャに来る時期はほとんどが中田の試合と重なる時だから、本当はペルージャ観光なんて二の次なのかもしれない。