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最近は写真日記。

ペルージャでの結婚式

 週末は友人の結婚式だった。イタリア人男性34歳とエクアドル人女性25歳のカップルで、二人とも去年僕と同じアパートに一緒に住んでいた。エクアドル人の方はペルージャ外国人大学イタリア人学部の国際コミュニケーション学科に通い、日本語の勉強もしている。イタリア人はアパートのオーナーの息子で、28歳から大学に通い始め、今年卒論を書いていて、何だかんだどちらも学生である。一緒に住んでいた時は色々と面倒をみてもらったし、お互いの愚痴を何度も聞かされた。今年で付き合い初めてから4年目だという。
 結婚式は町外れの教会で。他の結婚式は知らないが、関係者以外の偶然に居合わせたクリスチャンのミサも一緒にと同時進行で式が行われた。指輪の交換や宣誓、証人に依るサインがあるが日本でやるような指輪交換後のキスは無かった。式は1時間半程で終了。その後、ペルージャから離れたレストランを貸し切って、関係者のみで外で立食パーティ。日が落ちてからレストランの中に入り、フルコースを3時間ほどかけて食べる。アンティパストからデザートまでそれぞれ料理が2皿ずつあり、1品は白色、もう1品は赤色の料理が出てくる。もちろんワインも赤白とどちらも揃えてある。
 食後はメレンゲサルサを踊る。これは明らかに彼ら特有だろう。エクアドル人の友人や親戚が来ていたが、彼らは本当に踊ることが好きだ。日常的にメレンゲサルサを踊っているし、音楽を聞けば踊らずには居られない。イタリア人のディスコ好きも結局はラテンの血なのかもしれない。
 友人曰く、イタリアの結婚式は通常12時間ほどかけるらしい。それに較べると彼らの結婚式はとてもスピーディーだとか。昼食を食べ式を挙げて、夕食を食べる。1日中お祭り騒ぎで、次の日には新婚旅行に旅立つ。流石はスローライフの国だと言わざるを得ない。日本の伝統的な結婚式は?と聞かれても、神道が形式だけになっている現代では、結局日本人が教会で式を挙げる事と変わりがないので、曖昧に説明をしておいた。実際に僕は未だに結婚の意味がわからないので、こればかりは説明し難かった。宗教や税金対策で結婚を説明されれば納得はいくけれど、愛だけで結婚を説明されるとどうしても反発をしてしまうからだ。