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最近は写真日記。

まるでSAC:スタンドアローンコンプレックス

 Winnyの開発者が逮捕されて以来色々なところで議論が交わされているようだ。援助金も1千万以上の寄付があるとか。著作権法違反ほう助容疑の欄で書いたけれど、やはりデジタルソースが高価過ぎる上に、手に入り難いというのが問題なのではないか。綺麗な画像、音で低価格で、コンビニやネットで直ぐに購入できればわざわざ探す手間もかからないわけだし、DLにしても容易で安全だ。リスクを負って、しかも解像度の低い動画や音質の低い音楽を探すのにはやはり理由がある。
 1千万以上の寄付金にしてもそうだ。企業からすれば何億もの損失になるようなソフトに、利用者は寄付をし援助をする。企業が作り出した作品には金銭を出し渋っていた人々がだ。iPodで起動でも書いたけれど、CDが売れないのはP2Pがあるからだ、と人の所為にしないで販売方法を変えるべきだ。ちなみに音楽業界の減収とP2Pの関係性についての論文では、まるで関係がないと結論づけていたと思うけれど。短絡的かもしれないけれど、商品が売れないのであれば企業側が体勢を変えるべきであって、いつまでも売れない売れないと騒いで需要側に押し付けるような企業の内情ってどうなんだろうか?
 1番の問題はWinnyの新しいアップデートが公開されたことだろう。しかも開発者ではない他の人間からだ。開発者からすれば、これくらいのプログラムであれば組める人間は日本にいくらでも居るらしい。Winnyは既に共有媒体であって共有媒介でもある。200万人とも言われる利用者がファイルを共有し、開発者が捕まれば弁護のために寄付をし、オリジナルが居なくなってもオルタナティブが更新を繰り返す。僕にはスタンドアローンコンプレックスと被ってどうしようもないのだが、だとすればイタチごっこでは終わらずにもっと本質的な問題に辿り着くのだろうか。