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最近は写真日記。

顧客・個人情報流出

 日本の大学の友人で金もうけばかり考えてるやつがいた。学食で昼食を食べている時だったか、「面白い商売を思いついた」というので聞いてみると、「ヤフオクで色々な卒業アルバムを出品したり、サイトで販売したり」するんだと言う。もちろん犯罪であるが、一昨年だか去年だかに卒業アルバムをオークションに出品したとして捕まった人が居たが、まさか僕の友人ではあるまい。
 企業の顧客情報の流出が日本でも話題になっているが、これはもう当然起こり得る社会状況になっているんだろう。というのも、流出している企業の大半が正社員よりも契約社員やアルバイトの労働力に依存している企業が多いのではないのか。正社員にしても生き残りが難しい今、待遇の悪い企業に居るよりは、辞めるついでに顧客情報を他企業に売ってお金を儲けようと考えることだってあるに違いない。偶然情報が漏れてしまったり、セキュリティの問題だったりすることもあるだろうが、全体的な統計を取っている人とかいないだろうか。
 個人情報は金になる。直接的にも間接的にも情報は使い方次第で如何様にもなる。アンケートにしてもiモードのサイトにしても、個人情報を蓄えることに必死だ。インターネットがまだPC内だけだったころは、使用者にも危機感があった。パスワードやクレジットカード番号どころか、ISP直のアドレスなどは公開するものではなかった。しかしiモードが普及し、ITが叫ばれインターネットサービスが身近なものになると、そういった意識は過去のものとなった気がした。利用者のIT感覚が低く、しかも容易にネットにアクセスできるがために個人情報が流出し始める。
 企業側の顧客情報と、個人が気づかない内に流し続ける個人情報。今は双方に関係性が無いから良いだろうが、このまま蓄積し続ければもはやプライバシーなんてものは無くなってしまうだろう。プライバシーは自分で守るものであって、また自分で守る術を知らなければならない。結局のところコミュニケーションの問題に立ち返ってしまうのかもしれないけれど、情報の取捨選択ができるかできないかが根本にあるのではないだろうか。また正社員よりも契約社員、アルバイトが多いような中小企業形態では、現実問題として正社員が彼らよりもスキルでは低い場合があるだろう。そういった状況に応じた企業運営をしていかないと、コンピュータウイルスよりも悪質なセキュリティ問題に直面することになるだろう。