apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

ホイミかケアルか、もしくは

 ジャンプかマガジンかの次は、もちろんドラゴンクエストファイナルファンタジーかだろう。ドラゴンクエスト鳥山明のキャラ、ロト伝説、漫画、小説、サントラなどゲーム以外の商品が充実していた。ドラクエ1をプレイしたのは僕が小学校低学年で、2が出た時にはすでにゲーム以外の商品が売り出されていた。3に至ってはキャラ物がクラスで流行り、クラスの人間の大半がスライムを書くことができた。クラスの演奏会ではドラクエのサントラの曲の中から選ばれた。
 逆にFFはマイナー路線で、本当のRPG好きが手を出していた。FFはキャラ商品というよりは、2次創作物の方が多く、それもキャラではなく世界観重視のものが多かった。小学生にはやはり、不気味な天野喜孝のキャラデザインよりもドラゴンボール鳥山明の方が受けが良かったようだ。ドラクエのロト3部作とFFのクリスタルシリーズのゲームシナリオは小学生の僕には影響が強すぎたし、今後同等の影響を受けるようなゲームに出会うことは無いだろう。
 当時ドラクエが好きだったのは男女共にで、キャラ目的だった子たちはドラクエから貝獣物語などやはりキャラものに以降していった。FFに走ったRPG好きは、ウィザードリーウルティマに手を出すも難解過ぎて、女神転生シリーズに幅を拡げていった。アクションRPGであるゼルダの伝説リンクの冒険は、ディスクシステムを持っている人間が限られていたのでやはりマイナーであったが、わんぱっくコミックのリンクの冒険はクラスで人気だった。シュミレーションRPGのファイヤーエンブレムはそれ以上にマイノリティで、クラスでプレイしているのは僕と友人くらいしかいなかった。
 ロト伝説から外れたドラクエシリーズはプレイしたものの、まるで僕の中に留まっていない。逆にFFに関しては7以降の方が記憶には良く残っている。クリスタルシリーズはそのシステムやストーリーは斬新だったが、どうしてもキャラが弱くて印象に残り難い。もちろん記憶に残っているからと言っても、ゲームとして素晴らしかったかはまた別問題である。
 ドラクエにしてもFFにしても今となっては、はまることができない。ドラクエ7は、途中で飽き、FFは新作が出る度に必ずコンプリートしていたが、X-2や11はプレイしていない。集中するだけの時間が無いというわけでもないようだ。というのも、今でもファイヤーエンブレムの新作は必ずはまりながらプレイできるし、それなりに楽しむことができる。ファイヤーエンブレムのシステムは1とほとんど変化が無く、それだけ完成度が高いと言える。シュミレーションとしては難易度は低いものの、全体的にバランスが取れていて楽しむことができる。
 ドラクエにしてもFFにしてもサービス過剰だと言われるが、ファイヤーエンブレムに較べると確かに過剰過ぎる。64のゼルダも面白かったが、それはやはりゲーム性を重視して、過剰に演出をしていないからだろう。そういう点でネットワークRPGは、その性質上シンプルなシステムで、演出も抑えられて、原点回帰的な要素があるだろう。が、これもインフラの整備が進めば進むほど、ゲーム性が失われていく可能性も否めない。グラフィックに頼るようなものはゲームではなくただのエンターテイメントだ。ゲームをゲームとして楽しめるような作品が出てこなければ日本のゲーム業界も先が危うい。