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最近は写真日記。

日本対スロバキア

 先週だが、久しぶりに日本代表の試合を観た。結果は3-1で日本の勝利。中田、小野、稲本、高原など欧州組みを欠いての試合。試合を組み立てるのは中村俊輔だった。試合自体は楽しめた。問題はカメラだ。日テレ系で放送されたのだが、ボールマンに寄り過ぎていて、ボールマン以外のプレイがまるで見られなかった。スタジアムの性質もあるのかもしれないが、中途半端に引いたカメラとプレイヤーに寄ったカメラだけで放送されても、野球の中継ではないのだからサッカーを楽しめない。
 WOWOWでユーロ2004を見ている時はまるで感じなかった違和感だが、この放送の間中プレイを集中して観ることができなかった。俊輔がパスを出そうとすると、カメラが寄り、俊輔1人のアップになる。次の場面ではすでにパスが通った後で、プレイがまるで伝わってこない。野球であれば映像の基本はピッチャーとバッター、捕手であって、ボールがあるところだけ映像を流しておけば良いかもしれない。もちろんカメラが捉えていないところではシフトを敷いたり、色々なサインが行われている。
 しかしサッカーの放送でボールマンだけのプレイを延々と流されてもまるでプレイが連続しないので面白くない。できれば引いた映像をベースにして、良いプレイがあった時にはリプレイで寄った映像を流せば良い。アイドルのライブでは無いので、プレイヤーの顔ばかり写されても、サッカーとは何の関係もないのだ。野球の、巨人の試合ばかり流している日テレ系だからしょうがないのかもしれないが、少しはスポーツをしたことのある人間をカメラマンにして欲しい。これは新聞記者にしてもそうだけれど、自分でプレイをしたことが無いから書ける文章があったとしても、プレイあってのスポーツなんだから、プレイを知らない人間に、そのスポーツの本質が書けるとは限らない。本気でスポーツをしたことの無い人間には絶対にわからない部分があるのがスポーツだ。それはスポーツだけではなく、人生のあらゆることに通じる。そして人生そのものにも言えることだろう。