apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

Period i :吉野朔実

 いつの間にか月刊イッキで連載されていたPeriod。吉野朔実お得意の、子供のお話だ。暴力の話ばかり。ちなみに吉野朔実の描く暴力は、肉体的、精神的両方であって、その形態は一般的に言われる暴力だけではない。例えば「ぼくだけが知っている」の中での台詞。「プレゼントは暴力だからね」という言葉に象徴されるように、受け手側にとって交信不可能な状態のことを言っている。
 Periodはこれからもイッキ上で連載されるらしいが、イッキを購入したのは創刊号だけでそれ以来手にもしていない。当時は松本大洋くらいしか売りが無かっただろう。とにかく、何に連載しようとも吉野朔実の作品が単行本化されるのであれば問題はない。そういえば、魚喃キリコの南瓜とマヨネーズが復刊されていて、デザインが変わっていた。前のブルーを基調とした方が好きだ。新作は無いのだろうか。
 吉野朔実の新作があって、透明人間の失踪と記憶の技法で発見次第購入予定。早く読んでみたい。
「きっと必要な時が来る。それまでおまえは学ぶことを怠るな。1日1冊は本を読みなさい、何でもいい。自由に教育を受けられるーそれは何にも代えがたい幸運と知れ」
吉野朔実「Period i」
period (1) (Ikki comix)