デスノート 4巻:Death Note 4
日本ではもう発売されたデスノートの4巻。4巻に含まれる内容は一応目を通しているので、急いで読みたいというわけではないけれど、日本に居たら間違いなく購入している。それにしても「デスノート:Death Note:大場つぐみ&小畑健」id:ain_ed:20040805#p3でも触れたけれど、どんどんカラーが変わって来ている。
1、2、3と来て、この4巻目にしてほとんど人が死んでいない。ライトとLの推理合戦に始終して、デスノートを活かしきれていない。第2のキラであるミサも、キャラが弱過ぎる。少年誌という枠組みの中では、やはり制約が多過ぎるのだろうし、このご時世に「思い通りに人を殺せるノート」を題材にした漫画は、物語としては面白いが世間的に叩かれる要素を含み過ぎている。そういった意味でもこういった流れはどうしようもないのかもしれないけれど、僕はあの第1巻の第1話のライトの思考が好きだった。作品の根底にあった悪意が今では消えてしまっている。
はてなキーワードで1冊はライトが、1冊はリュークがデスノートを持っていると書いてあったが、僕はリュークが2冊とも人間界に落としたものだと思っていた。だからこそ「もう1冊」の話しに拘っていたのだが、どうやら勘違いだったようだ。この調子でいくと、「デスノート?ああ、始めは面白かったけれどねぇ。最近は……」なんてことになってしまうのではないか?連載の現状を知らないけれど、多分シガテラの方が「リアル過ぎて怖い」という作品になるだろう。
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