apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

パゲ

 最近抜け毛が激しい。近い内に禿げる上がる可能性が高い。id:KEN_NAITOさんの写真の様に潔く刈れば良いだけの話しだが、髪の毛がある内は遊んでおきたい性分だ。
 中学の頃は髪は赤く、高校の頃は青かった。大学に入って直ぐにカットモデルにスカウトされて、新色が出る度に色が変わった。おまけにいつもツイストがかかっていたので、汚いどころの騒ぎではない。ロン毛の時もあれば、思いっきりモヒカンの時もあった。お台場でのコンテストがあった時は、4回以上ブリーチをして、そこから白くした。その時の髪形は、モヒカンというよりはヤンキーに近いか。そういうテーマだったのでしょうがない。
 カットモデルを始めてから、色々な美容師さんに切ってもらっている。最近はただの甘えで切ってもらっているのだが、やはりずっとタダで切ってもらっていたものを何千円も出す気には成れない。ドレッドもアイバーソンの様な編み込みもやった。色もほぼ全色入れて、やっていないのはスキンヘッドのみ。今では「こういうのが良い」と言うけれど、以前はずっと美容師さん任せだったので遊ばれたい放題。
 そこまで痛め抜いた髪の毛なので、いつも美容師さんには「あは、やっばいかもね。まぁどうにかなるっしょ」と言われていたが、実際そこまで気にはしていなかった。しかしイタリアに来てから、食生活が変わり硬水に成った途端に抜け毛の量が増えた。心なしかM字のソリが深くなっている。父親は60過ぎているが白髪で、最近やっと髪が薄くなってきた。母親は50過ぎなので問題無い。良く言われる母方の父親は思いっきり禿げである。
 とすれば僕の将来も禿げる可能性大である。僕の髪は量が多く、太いので、少しくらい抜け毛が増えてもあまり変化が無いが、行く末が見えているのだ。僕は禿げたら禿げたでそれを楽しむだろう。禿げを隠す気には成れないし、ヅラを作る気にも、植毛する気もない。髪がある内は、それで遊ぶ。髪が無くなっても、それを楽しむ。いずれ無くなるものだから、ある内に遊んでおく。それは生と死に対する、ちょっとした側面の様な気もするけれど、少なくともバーコードにして禿げを隠すようなことはしたくない。自分が思うように生きていることを隠したく無いようなものである。