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最近は写真日記。

抗酸化物質が豊富なのはバージンオイル

 料理に疎い僕はイタリアに来るまで、エクストラバージンオリーブオイルと通常のオリーブオイルの差違を知らなかった。もちろん使い方など知るはずもないので、イタリア人がエクストラバージンをほとんどの料理にかけて食べることにも驚いた。既にオリーブオイルで調理されたパスタに、それを口に入れる前にエクストラバージンをまたたっぷりとかけるのである。先日の炭水化物×炭水化物ではないけれど、オイルまみれなのである。
 日本に居る時は「油ものはあまり身体に良くない」というイメージしかなかった。しかしイタリア人にとってエクストラバージンは、どちらかというと健康の素なのである。また彼らはエクストラバージンに誇りを持っているようで、「イタリア産以外のオリーブオイルはエクストラバージンには成りえない」と言うイタリア人までいるくらいだ。
 友人の料理人に聞いたところ、オリーブオイルはパスタのベースに使用しても、エクストラバージンはベースには強過ぎるのだという。しかしイタリア人はパスタのベースにもエクストラバージンを使うことが多い。安レストランでその料理人と食事をしたときには、「ベースにもエクストラバージン使うなんて…」とあまりの違いに絶句していた。
 しかしこのエクストラバージン、実際に身体に良いらしい。日本の友人とメールをしていても「エクストラバージンは身体に良いっていうから、そんなに太ったりもしないみたいだよ」なんて言われる。

 オリーブ油に含まれる脂肪酸の多くは、「オレイン酸」で占められている。酸化した脂肪は血栓をつくりやすく、炎症を引き起こす原因になるが、オレイン酸は酸化されにくい脂肪酸だ。このため食用油の代わりにオリーブ油を使うと、脂肪酸の酸化が引き金になる動脈硬化にもなりにくいのだ。
 また、インスリンの効き目が悪くなると、体は体脂肪をためやすくなるが、オレイン酸には、インスリンを効きやすくして、血液中のインスリン濃度を低くする働きもある。油なのにオリーブ油をたくさん取っても太りにくいのは、このためだ。

 なのだそうだ。しかしいくら身体に良いといっても、油は油である。毎日ドバドバとかけていれば、やはり身体に表れてくるのだ。例えば僕の場合、イタリアに来てから腰回りに肉がついた。日本の食生活では付かなかった脂肪である。これには当初戸惑ったが、イタリア人の体形が日本人に比べて、下半身にボリュームがあることを考えると、何となく納得がいく。日本に帰り、日本の食生活に戻ると大分元に戻るが、結局イタリアに戻って来ると、またまた腰回りに肉が付く。
 オーストラリアに留学した時も酷い程にデブったが、当時はまだ成長期だったので誤魔化せた。今回ばかりはどうしようもないかもしれない。現在米国に居る友人も酷いくらいに太っていたのでびっくりした*1。彼は長距離マラソンの選手で大学時代には主将を務めていた。当時の体脂肪率は確か一桁代だったはずである。が、今となってはその数字も年齢相応、もしくは肥満体ゾーンに突入しているはずである。それは、もちろん僕もであるが。この調子でいくと、間違いなく将来は、禿げにデブになりそうだ。

健康プラスα オリーブ油タップリ、最強の"地中海食" - nikkeibp.jp - 健康
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/kenkou/plus/345992

*1:彼は否定しているが、写真を見る限り、「は?空気入れた?」という感じである