apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

こんな夢を見た:夢の中と書いて、夢中

 僕の左手には赤色の日本パスポート。右手にはN501が。液晶が白黒なんだけれど、そんなことはお構いなしにパスポートを芝生に放り投げて、彼女に電話する。「って、こんな時間に電話しても仕事だ」と思い直して、着信だけ残して電話を切って、半そで半ズボン坊主の友人と携帯電話屋さんに入店。
 店の中は女の子ばかりで、友人は携帯そっちのけで、ナンパ。なんじゃそりゃって思ったので、僕は1人で店から出て帰宅。リビングのソファでくつろいでいると、いつの間にか真夏のビーチ。彼女だと思っていた女の子にはしっかりと彼氏がいて、僕は浮気だか元彼だか友達だかわかんない存在なんだけれど、僕なんかそっちのけで階段に座って彼氏と彼女は水着姿でお話ししているわけで。それをボーッと見てたら「ああ、ねぇ、パスポート落ちてたから拾っといたよ」とその女の子が振り向いて、指差したところを見ると、やっぱりそこには赤いパスポートが。
 なんだか寂しくなったからその女の子を後ろから抱きしめたら、その女の子もちゃんと答えてくれて、手を重ねてくれた。横を見るとその彼氏はこっちを見てみないフリをしてるんだけれど、「殴られっかもしんね!!」ってビビってた。前を見ると砂浜で遊んでるのは、さっきの半そで半ズボン坊主の友達で、1人水かけじゃなくて、1人砂かけしてキャッキャッ言ってる。「気持ち悪」と思ったので女の子から手をほどいて、ビーチ沿いを歩くと、前から手を振る女子が歩いてくる。
 僕は瞬間的に「見なかったことにしよう」と思ったが、その子は友達と一緒にこっちに向かってくる。「久しぶりじゃ〜ん。最近電話ないけれど、どうなの?」なんて面倒臭いので、「ああ、普通普通。忙しいから、またね」って速足で通り過ぎようとすると、「ちょ、ちょっと待ってよ。何?どうしたのそんなに急いで。ああ、何かあるんだぁ」とか女の子2人は勝手に盛り上がってるんだけれど、振り返ったらさっきの浮気だか元彼だか友達だかわからない関係の女の子が追いかけて来てて、「うーん、危険」とか感じて、僕はまた知らんぷりしてビーチを歩いていく。
 そしたらさっきの女子2人が「あれ?チーちゃんじゃない?」とか、その女の子と知り合いで、何故か僕は「終わった」とか感じるんだけれど、既に終わっていたんだろうし、始まってもいなかったのだから、終わりも何もねぇなぁと他人の家にそのまま上がり込む。またまた画面が切り替わって今度は日本家屋で、引き戸が基本の家。何かもめてるんだけれど、話しが見えない。水がどうのこうの言ってる。そしたら1人の幸薄そうな男子が洗面器にペットボトルから水を注いでいる。しかもガス無しの水と、ガス有の水の混合。ドボドボと水を注いでいると、もう1人イカツイ男性が登場して、「もうやめろって」とか言いながら、薄幸男子を止めようとするけれど、シカトシカト。そんな彼は洗面器からコップ1杯の水を汲んで、それを1口飲み「うん、良いでしょう」とか言いながら、コップをちゃぶ台に置いて、洗面器を両手で大事そうに抱えた。
 そのまま彼は1番置くの部屋に。襖は閉まったまんまなんだけれど、「旦那様、用意ができました」とか言っちゃって、そうすると中から「ああ、わかったよ。入っておいで」なんて明らかに老人声で、弱々しく声が返ってくる。イカツイ男性はその頃には静かになってるんだけれど、結局その襖の向こう側に何があるのかわからないまま目を覚ました。
 目を覚ますと僕はさっきのリビングのソファの上で、「へぇ〜、夢か」なんて言いながらテーブルの上を見ると婚姻届があって、それを凝視している自分がいて、そんでもっていつの間にか涙を流している自分がいて、その場に崩れ落ちてワンワン泣き始めた。そうしたらヒクヒク言ってる自分に驚いて、本当に目が覚めた。
 全然意味がわかんないんだけれど、もっと前提部があったはずで、その前提部では多分テレビゲームをしていたはず。だけどゲームを始めると中身が書き換えられていて、恐いゲームが始まって、それを消した記憶がある。兎に角、パスポートとか彼女とかビーチとか、ナンパとか、水とか、何か自分の中で繋がっているんだけれど、意味を考えるのが面倒臭い。強いて言うなら、部屋の中があまりにも乾燥しているから、洗面器に水を張って、それをベッド脇に置いておいたのは本当で、それが夢に影響したのかもしれない。でも水はきっとビーチも表しているし、涙も表しているから、やっぱり考えるのは面倒臭い。
 夢の中で夢でしたって多分、何度もあるんだろうけれど、これくらいまではっきりとイメージがあったのは久しぶり。あんまり良い夢じゃなかった。