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最近は写真日記。

インド旅行:その1

 インドに行こうと決めたのは高校の時だった。オーストラリアから帰国した高校3年の時で、次の海外はインドと決めていた。1番の原因はアジアン・ジャパニーズかもしれない。小林紀晴の本は、当時出版されていたものは全部読んだし、それ以外にも深夜特急や青年は荒野をめざす、上海の西・デリーの東や辺見庸の著作なども良く読んだ。とにかくインドに憧れていた。何よりもガンジスに憧れていた。
 バックパッカーを目指す人は、目的はやっぱりバックパッカーになることだったり、世界放浪だったりするわけだが、僕はもうガンジスさえ見れれば良かった。何がそこまで引きつけたのかはわからないけれど、大学に入ってから読んだ遠藤周作の本も一つの原因なのかもしれない。深い河以外にも色々と読んだけれど、結局最後は深い河に行き着いてしまう。彼の人生がインド旅行で幕を閉じた様に。
 大学の留年が決まった年に、時間がある内にとインド旅行を決めた。当時一緒にバスケをしていた友人たちも行きたがったが、彼らはバックパッカーどころか海外旅行に行ったことが無かった。初の海外でインドはキツイだろうからと説明しても聞かず、結局一緒に行くことに。僕を入れて4人である。大学帰りに新宿のHISに寄ってタイまでユナイテッド航空でタイからはインディアン航空のチケットを予約。3週間程の期間で、飛行機代が8万円程だった。
 HISで担当をしてくれた女性は、彼女自身バックパッカーだったらしく色々な話しを聞かせてくれた。特に彼女の話は他の海外初の3人には新鮮だったに違いない。チケットにしても、タイ経由にしてバンコクで少し慣らしてから行った方が懸命とアドバイスをしてくれたのも彼女だった。初めてイタリアに来る時もチケットはHISで購入したが、今までHISの担当で外れは無かったが、全体的に社員の質が良いのかもしれない。
 出発は1月29日だったから日本は真冬である。成田を出て4時間程するとタイのバンコクに到着。バンコクは暑くTシャツと半ズボン。ムエタイを見たり主要な寺院を見たりして3日程過ごす。僕はバンコクはタイ料理さえ食べられれば良かったけれど、他の3人にはタイ料理は不評だった。バンコクバックパッカー天国で、そこかしこで日本人に遭遇。バンコクだけだったら別にバックパッカーで行かないで、ツアーで行っても、あんまり変わらないのではないかというくらいの日本人率だった。