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最近は写真日記。

「将来の人間はコンピュータウイルスに感染する」

 どうやらこのKevin Warwick教授、腕にRFIDチップを組み込み、自分の神経系をコンピュータに接続できるらしい。RFIDとはRadio Frequency Identificationの略で、「微小な無線チップにより人やモノを識別・管理する仕組み」*1だとか。Warwick教授の場合、神経系を接続できるくらいだから、「微小な無線チップ」という仕様以外は別ものだろう。しかもネットワーク実験さえ行っており、自分の腕にIPアドレスがあるという。

サイボーグでない人は将来、風変わりだと見なされるだろう

 正に攻殻機動隊の世界である。が、攻殻機動隊の社会では電脳化、義体化の有無に依っての社会的差別は禁止されているはず。そういう意味では、「風変わりだと見なされるだろう」という見解は先見性のある人間の言葉ではない。確かにそういう将来が来ると予見するのは良いが、「現代では認められていない自分の思想を、将来的に約束されたものとし、自分を批判した人間達を見返す」様な言葉にしか思えない。それは記事の最後、Warwickの言葉に伺える。

人間と機械を合体させるという考えは現時点では好意的に受け入れられていないと述べる。自分の体を使ったRFIDの実験について、Warwickは「多くの批判を受けた。どうしてなのか分からない」と述べた。

 攻殻機動隊程の電脳化、義体化が今から30年の間に進歩するとは思えないが、人類がその方向に向かう可能性は高い。Warwick教授の示唆する様に、脊椎を損傷した人にこれを応用し、人間が神経系から車椅子を操作できれば、これほど有益なことはない。その先には義体化というものがあるのだろうが、神経系から車椅子を操作できれば、敢えて人型に拘る必要性も無さそうである*2
 電脳硬化症が現実にならないことを祈るばかり。腕にチップを埋め込むくらいだから、やはり脳での実験も行っているのだろう。人は何処へ行くのだろう。

「将来の人間はコンピュータウイルスに感染する」、英教授が警告 - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000050480,20075779,00.htm

*1:http://e-words.jp/w/RFID.html

*2:モラルとかGhostの問題は棚上げにして