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最近は写真日記。

ブログの利用法

 「ペルージャでブログ始めたのってain_edが初めてだよね?」と聞かれ、そうだねと答えた。それまでHPや掲示板はあってもブログ型式で、ペルージャから情報がアップされているものは存在しなかった。日記型式のページはあったが、留学準備や生活情報が上げられているわけでは無かったので、そういう情報が参考に成ったら良いと思い、ペルージャ留学の情報をアップし始めた。2003年後半くらいからブログサービスが一般的に普及し始めてて、ブログを始めようか迷っている当時でさえ、ブログのホスティングサービスは既に充実していた。
 最近ではペルージャ外国人大学に通う学生が、短期長期関わらずにブログを上げているが、プッシュする人間が多い割には、プルする人間が比例していない。例えばいつも出てくる某掲示板に書き込み、質問してくる人々は明らかにブログを検索するという思考が抜けている。というのもGoogleなどで「ペルージャ外国人大学」と検索しても、「ペルージャ外国人大学について」はわかっても、「ペルージャでの学生生活」はまるで見えてこない。そのため3カ月毎に同じ様な質問が掲示板に書き込まれ、答える側は遂には答える気力を失せてしまう。
 僕のページにも留学方法を書いてはいるが、「ペルージャ外国人大学+はてな」などで検索してくる人間は本当に限られている。「はてな」まで限定しないまでも、「ペルージャ外国人大学+ブログ」で検索すれば、様々な留学情報が手に入るのに、そういった視野は未だに根付いていないようだ。
 これはPCを使える使えないに限らず、情報を自分で検索する時にあまりに視野が狭い様な気がする。以前にも書いたが割○ずを探すのに「10分くらい探したけれど、見つからなかった。教えてよ」なんて人間もいる。当時は直リンなどはまず見つからなかったので、GooやGoogleで間接的に近づき、そこから掲示板などで情報を集めて辿り着くというのが基本だった。また「3時間探しても見つからないから、絶対に無い」という友人の探し物も、キーワードを一つ足しただけで一瞬で見つかった。これはPC得手不得手、ネット得手不得手では無いだろう。日常生活においても情報検索が下手な人間は、自分の欲しい情報が手に入らないまま、他人の後追いをすることになる。
 また、はてなにしても他のブログサービスにしてもヘルプは充実しているし、使っていてわからないことがあったとしても、同じブログサービス内の他人のページでその解決法が既に上げられている場合が多い。要するに「ブログを始めよう」という人間は居ても、「ブログを使いこなそう」という人間はあまりいない様に思う。これはもちろんブログの定義が曖昧なので、どれが正しいという訳ではないのだが、「ブログを始めたい」という人間の話しを聞いていると、それはHPで良いんじゃないのか?と思うことがしばしばある。
 僕の中にはブログ=コミュニケーションツールというイメージがあるので、自分のページだけで情報を閉じる気はない。そういう意味で、ブログの特徴はトラックバックとエントリー毎のコメントだと考えているので、どちらかが欠けていると、僕の中では「ブログ」としては機能しないのだ。
 ブログ検索サービスやRSSリーダーがもっと普及すれば、ブログの利用価値は高まるだろう。また検索エンジンもしっかりと個人ブログをサポートできれば、敢えて「+ブログ」と絞らなくても検索は容易になるはずである。もちろんそれには主体的に情報を引っ張るという姿勢が根付いて、初めてブログの本領も発揮されるのであろうが。