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最近は写真日記。

痴漢男

 今更ながら「ものすごい勢いで痴漢に間違えられたスレのまとめ」Studio301を読む。既に半年以上前の出来事で、書籍化もされていたなんて知らなかった。去年の同時期は、日本文化週間と映画祭の翻訳で死んでいた。

>1、いわゆる痴漢男は、3流大学に通う20歳の男の子。爬虫類とアニメをこよなく愛する典型的ヲタク。彼女はもちろん友達もいない寂しい大学生活を送っていた。
だが、自宅への帰り道、勘違い女にものすごい勢いで痴漢、いわゆるストーカーに間違えられ、状況は一変する。なんとか誤解を解き、ストーカー対策を理由に連絡をとりあうようになる。

 というのがイントロなのだが、エロゲの様に物語は進んで行く。というか関係してくる女性が全て同じファミレスバイト仲間というのもエロゲの様だ。三択にフラグ。気になったのは「バイト仲間」ってそこまで親密になるか?ということである。各々の家に歩いて行ける距離というのも凄い。また他のコミュニティの存在がまるで見えて来ない。それとも話しをわかりやすくするために、意図的に消しているのか。
 また面白いのは電車男との比較である。電車男というリソースがあるために、「すると次はファッションについて、俺らがアドバイスをするんだな」とVIPPER達は次に何をするべきかわかっているのだ。電車男の時の様な手探りな状態では無く、しかも痴漢男電車男とは違って、オタクではあっても秋葉系ではない。半ヒキではあるけれど、コミュニケーション能力はあるのだ。そのため痴漢男にしても、VIPPER達にしても、電車男という現象をしっかりと学習している気がした。女性への接し方、コミュニケーションの取り方、ファッションへの気の使い方など、電車男を読んでいることを前提に話しは進んでいる。
 痴漢男と関西の会話も自然だと感じた。電車男エルメス女の会話は、実際の所読んでいて「…、この女性はちょっと痛いんじゃ…」と思ったが、関西の反応はリアルに近い。そういう意味ではカンチの痛さ加減がエルメスキャラと言えなくも無い。ロリの「何かしないんですか?」というのは名言なのは確かだが。
 電車男とは違い、これはゲーム化するのが妥当だろう。ドラマや映画にするには題材としては良いが、肝心の「痴漢男」の面白さが演出できない気がする。例えばサチコとか。というかサチコが。蟹は何とかなるか。

ものすごい勢いで痴漢に間違えられたスレのまとめ。。
http://members3.jcom.home.ne.jp/tikanman/