apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

蝉マニア

 最近蝉マニアになった女性が職場にいる。蝉の解剖図を描きたいからと「蝉の死骸を拾った方は○○のところまで」と他人のデスクトップ画面に細工をしていくくらいのマニアである。先日、そんな彼女が「何か気分が悪い」と言い出した。「悪いものでも食ったんじゃねぇの?」と他の女性陣がつっこむと、その女性は「悪いものかぁ。記憶にないなぁ。蝉は食べたけれど」と言った。

「蝉は食べたけれど」

 しかし、その言葉に誰もひかなかった。「マジで!蟹みたいな味がするんでしょ!?」「どうやって食べたの」「何味にしたの?」と質問が飛び交う。全員女性である。「羽はむしって、塩ふってグリルで焼いた。ちなみにミンミン蝉」らしい。残念ながら僕に蝉を食べる勇気というか根性というか好奇心はない。完敗である。ここまでの敗北感はなかなかない。「男の子」的なことに対して「女の子」にかなわないことほど、悔しいことはないが、実際蝉は食えまい。だって蝉ですよ、蝉。