apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

何故仕事ができないのでしょうか?イタリア人は。

 もちろん、仕事ができ、能力があるイタリア人も沢山居るが、僕たち外国人にとって目に付くのはイタリア人の「怠慢」である。イタリア人が仕事が遅いのは周知の事実だろう。大学の学生課にしても、文哲学部の窓口が一つあるだけで、何千人の生徒を処理しようとする。日本であれば、学科、そして専攻毎に窓口が別れ、それぞれに担当が決まっている。
 警察署も銀行も郵便局もそうだ。日本のイタリア大使館にしても窓口2つで、ビザ申請の全てを受け持っているのだから、何かがおかしい。就労や就学、旅行などある程度窓口を分けても良いだろう。効率化なんて言葉はイタリア人には通じないし、向上心なんてまるで感じられない。以上のことは、イタリアに渡航したことがあれば誰もが疑問に思い、憤りを感じることだろう。
 僕は色々なメルマガに登録しているが、その中で特に面白いのが「日刊デジタルクリエイターズ」である。僕は十河進氏の映画と夜と音楽と…が特に好きである。先日のデジクリで、KNN神田氏の東京拘置所獄中記ー5が掲載されていた。その中で受刑者の仕事からお役所仕事の原因を述べていた。

お役所仕事とは、怠けたいからではなく、システムがモチベーションを継続できないので、自分が飽きずにそれ以上無駄なことがないところの損益分岐点とのトレードオフで発生している

というものである。僕の友人も教育委員会所属で働いているが、いつも「公務員ってのはあれだね。如何に時間を潰すか、そして如何に仕事をしないかが勝負なんだろうな」みたいなことを言っていた。そうそれは正にイタリア人ではないか。
 受け持つ仕事を早く終わらせたところで、昇格するわけでもなく、日々それの繰り返しである。つまり同じ給料であれば、仕事は早く済ませる必要性がない。競争する必要がない。もう考え方が社会主義である。だからイタリアは発展しない。ということは、行く末は……。