黙秘権

　先日、あるきっかけで彼女とケンカした。

彼女「……（怒）」
僕「……（悩）」
彼女「で、さっきの質問、ちゃんと答えてよ（怒×２）
僕「……（苦悩）」

僕「…ヒ…ミツ」

彼女「…へっ？はっ？…ぷっ、あははははは（爆笑）」

僕「え？何がおかしいの？（戸惑）」
彼女「あはは、だって、ケンカしてるのに、ヒミツって答えはないでしょ（笑泣）何？うっかり出ちゃったの？」
僕「うーん、…だって、黙秘権みたいなものだよ。誰にだって認められてる権利です（本気）」
彼女「あは、あは、もうわかった（大爆笑）。もう良いから、ね、うん（抱腹）こういうケンカってどこで終わらせたら良いの（やっぱり爆笑）？」

　って、結局最後は笑われて終わった。でもそこに辿り着くまでに、2時間くらい突っ立ったまんま2人で言い合いをしていたわけで、既にお互いに言うべきことは言い切っていたり。とりあえずそれ以来、黙秘権は何故か２人の間でブームだ。
　何故かいくえみ綾の、ケチャップマヨネーズの中の、水の春の「俺らってさあ、何か若いよな」って呟きたくなったのは気のせいか。