apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

これは変なことか?

 異文化に触れると驚くことばかりだが、同じ日本人同士でも育った環境によってかなり差違がある。
 例えば、卵焼きが甘いか、しょっぱいか。実習中には学生が交代で食事当番を務めるのだが、朝食のメニューは大体確定している。ご飯、みそ汁、ソーセージか、卵料理。それとサラダ。夏実習だったので、味付けはちょっと濃いめが好まれる。ソーセージにしても、卵料理にしても塩が基本になる。
 いつものように寝癖満開で、朝食の席に着き「いただきます」の号令がかかる。ほとんどの学生が、まずはみそ汁に手を伸ばす。その日のおかずは卵焼きだった。寝ぼけながらも卵焼きを口にした瞬間に思わず、「ウッ…」と唸ってしまった。周囲を見渡すと、他の学生も「え?」とか「…」とか、1口以上卵焼きを食べようとはしなかった。隣にいた教授でさえ、箸で卵焼きをよけている。少しくらいの甘さならばまだしも、この日の卵焼きは「激甘」だったのだ。
 こういった類いの話しは良くある。目玉焼きに醤油をかけるか、ソースをかけるか。カレーにかけるとしたら醤油かソースか。等々。しかし、時には料理自体を変えてしまうこともある。
 例えばナポリタン。ある学生が風邪で寝込んでいるところに、友人がお見舞いに来たという。何も食べていないという友人のために、ナポリタンを作ることに。パスタを茹でる。しかし、それ以降特に何の動きもない。茹でられたパスタが皿に盛られ、「ねぇ、ケチャップ何処?」と言われ、棚を指さす。嫌な予感はしたものの、見ない振りをしていると、皿に盛ったパスタにケチャップをかけ、かき回している。「ほら、ナポリタンできたよ」と差し出され、その学生は泣く泣くケチャップパスタを完食したとか。
 牛乳に氷って入れたりしますか?